野良犬 [映画のこと]
黒澤映画の中で、特に気になっていた作品。
昭和24年公開。邦画は公開年を昭和で考えた方がピンとくる。
助監督が本多猪四郎!知らなかったー
クロサワを経て、モンスターマスターになったのか。
上野の闇市を隠し撮りして、その映像を使っているらしい。
そのおかげか、当時の空気感がなんともリアル。
日活映画で時代を見るのとは違い、生々しさがあって息苦しいくらい。
日活の方は、風景・建物・家具など、ただただ楽しく見られる。
沢村貞子の役名がスリのお銀。時代劇かと思った。。
(演じていたのは、沢村貞子さんではなく、岸輝子さんでした。
沢村さんは配役予定だったようです。情報が間違っていてすみません。。)
夜空の星を見て、「こんないいもの忘れてた」っていうような
セリフがあって、ちょっと身につまされる。
"アプレゲール"が言えない志村喬。
アプ、アプ?って三船敏郎に何回も確認していた。
昔から、年配の人(ってほど年じゃないけど)はカタカナに弱い?
とても若い淡路恵子のやけくそ加減がすごかった。
極端な物言いが、反抗期の中学生のようで。
当時16歳だったそうなので、まあちょうどそんな頃ではあるけど、
戦後間もない日本は、過酷で若者が希望を持てない時代だったのだろう。
テレビドラマの「踊る大捜査線」、
ストーリーの流れとか、エピソードがよく似ていて、
そうか、踊る~は「野良犬」だったんだと気づいた。
いつの時代にも通じるストーリーということか。
(1949年/日本/122分)
昭和24年公開。邦画は公開年を昭和で考えた方がピンとくる。
助監督が本多猪四郎!知らなかったー
クロサワを経て、モンスターマスターになったのか。
上野の闇市を隠し撮りして、その映像を使っているらしい。
そのおかげか、当時の空気感がなんともリアル。
日活映画で時代を見るのとは違い、生々しさがあって息苦しいくらい。
日活の方は、風景・建物・家具など、ただただ楽しく見られる。
(演じていたのは、沢村貞子さんではなく、岸輝子さんでした。
沢村さんは配役予定だったようです。情報が間違っていてすみません。。)
夜空の星を見て、「こんないいもの忘れてた」っていうような
セリフがあって、ちょっと身につまされる。
"アプレゲール"が言えない志村喬。
アプ、アプ?って三船敏郎に何回も確認していた。
昔から、年配の人(ってほど年じゃないけど)はカタカナに弱い?
とても若い淡路恵子のやけくそ加減がすごかった。
極端な物言いが、反抗期の中学生のようで。
当時16歳だったそうなので、まあちょうどそんな頃ではあるけど、
戦後間もない日本は、過酷で若者が希望を持てない時代だったのだろう。
テレビドラマの「踊る大捜査線」、
ストーリーの流れとか、エピソードがよく似ていて、
そうか、踊る~は「野良犬」だったんだと気づいた。
いつの時代にも通じるストーリーということか。
(1949年/日本/122分)
2021-12-04 10:55
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コメント(4)
わぁ、これは観てないな〜
DVDのパッケージ、めちゃくちゃシブい(^.^)
上野の闇市を隠し撮り、っていうのも時代ですにゃ!
沢村貞子や淡路恵子が、うら若き銀幕のスターだったのね(^o^)
by のらん (2021-12-04 11:49)
☆のらんさん
すごい重厚感のあるジャケットですよね。
そして皆さんとっても若い!
本物の闇市も、黒澤監督のこだわりだったのかしら。
それから私の間違いで、
お銀役は沢村貞子さんじゃなく岸輝子さんでした。
確認不足でごめんなさい(>_<)
by yonta (2021-12-04 16:46)
「野良犬」、観てるのですが、
細部は忘れてしまいました^^;
・・・と思っていたら、
大昔、映画サイトで書いていた感想が日記に残っていました^^;
少し長いのですが、
コピペしてもいいですか?^^
↓
犯人に対して、その人生の背景を考え、
多少の思い入れをする三船敏郎に対して、
「そんな風に考える必要は無い。悪い奴は悪いんだ」と言う志村喬。
私も普段、何かのニュースを見聞きする度に、犯人に対して、
その生育歴や生活環境を慮ってしまうという、思考の癖があるんだ。
でも、それを突き詰めて考えてしまうと、
結局「親が悪い。環境が悪い」という結論が出がちであり、
でも、その結論にも納得できず、
自分の中で堂々巡りに陥るというのがいつものパターンだ。
だから志村喬の言葉が印象的だった。
そうだ、そんな風にスパッと考えればいいんだ、
犯人より被害者やその家族の気持ちを考えるべきなんだと。
荷物を盗まれたのは一人だけじゃない。
自分も他人も、同じような体験は皆しているんだ。
ダンスクラブの踊り子さんたちの体型に驚く。
今の女性たちが細すぎなんだろうけれど。
2009.3.7
by 青山実花 (2021-12-05 08:34)
☆青山実花さん
ご覧になった時の感想教えてくださって、
ありがとうございます♪
仕事上、犯人の境遇をつど考えてしまうと
精神が持たないっていうのもあるのかなと思いますが、
この時代は、きっと多くの人が貧しくて、
(志村喬演じるベテラン刑事の家も、生活が楽ではなさそうでしたし)
鞄を盗まれるような経験を、誰もがしていて。
だからって皆が誰かのせいにして、犯罪に逃げるわけじゃない。
先が見えなくて苦しくても、一歩一歩地道に進んでいくしかない。
でも、やっぱり考えてしまいますよね。。
どういった経緯があって、罪を犯すことになってしまったのか。
共感できるかできないかは別としても、
どんな気持ちでそうなったんだろうと。。
答えは出ないし、正解もないのでしょうけど、
やっぱり考えてしまいますね。
by yonta (2021-12-05 13:24)