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ロング,ロングバケーション [映画のこと]

アルツハイマーの夫・ジョン(ドナルド・サザーランド)と
末期がんの妻・エラ(ヘレン・ミレン)が、
キャンピングカーでヘミングウェイの家を目指すロードムービー。

中盤までは、とてもおもしろかった。

(って、じゃあ終盤どうなの?ってことになるけれど…
 まあそれは、なんていうか想定内でした^^;)

ふたりの夫婦漫才のような、かけあいが見事。
アルツハイマーで家族の名前を忘れてしまっても、
末期ガンで死がいよいよ現実でも、
結局人間は、そうそう悟ったりできないんだなあと、
あらためて思わされた。

ロング、ロングバケーション.JPG

この、懐かしい写真のスライドを見るシーン、画的にすてきだった。
白い毛布(たぶん)に投影される沢山の思い出。
お酒を飲みながら、遠くなった記憶をたどる。

それから、とても良かったのが、
海辺でチョコアイスを食べているシーン。
ドラマティックではないけれど、
ジョンとエラのこれまでがうかがえる、いい場面だった。


不具合を抱えた古い車が、老年のふたりと重なる。
排気ガスをもくもくはきながら、どこまでも続くアメリカの道路を走っていく。
山道、海沿い、橋を渡り、時にはアクシデントに見舞われて、
数えきれない車とすれ違って。
人生みたいだった。
(2017年/イタリア/112分)


☆オンライン試写にて鑑賞。
2018/1/26(金)TOHOシネマズ日本橋他全国順次ロードショー、だそうです。
公式HP:http://gaga.ne.jp/longlongvacation/


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美女と野獣 [映画のこと]

4/21(金)公開、ディズニーの実写版。

予告を見てから思っていたけど、
1992年公開のアニメ版にかなり忠実なので、
比べながら観るとより楽しい。

そっくりなシーンであっても、
実写にはアニメやフルCGの映像には出せない、実の迫力があって。
冒頭の舞踏会、朝の風景、中盤のガストンをたたえる酒場のシーンなどの、
沢山の人が動くシーンには圧倒される。
大勢のキャストが歌って踊る撮影は、とても大変だっただろうな。


エマ・ワトソンが演じたベルは、聡明な雰囲気ながら愛らしい。
魔法のお城に違和感なく溶け込んでいたのは、
エマがずっと、しっかり者のハーマイオニーだったからでは、
と、やっぱり思ってしまった。
ファンタジーの中に自然に存在するって、案外難しいと思うのだけど。

そしてお城が立派!これはCGの力だなあ。
クライマックスでは、お城の作りを上手く利用していて、
結末を知っていてもハラハラした。

お城のキャラクターたち、
これはアニメと比べるのは酷なのだけど、CGだと怖い。
特にチップ(ティーカップの男の子)の顔が怖くて、ちょっと悲しかった。
それと狼たちのCGが、ちょっと粗く見えたなあ。

そして長い(84分→130分)。
もちろん、アニメにはないエピソードが加えられている。
そのエピソード自体は、いい話。
だけどタイミングなのかな、ここで映画の流れが停滞した感じ。
尺を伸ばしたのが活かしきれていない気がした。


とはいえ、そこはディズニー作品。
アトラクションに乗っているようなワクワクした感覚になれることは確か。
チップの顔が怖いとか、つべこべ言わずに魔法にかかっちゃった方がいいのだ。

どうせならMX4Dで観ればよかった(MX4D鑑賞したことないけど)。
もっとディズニーランド感が味わえそうだし。
(2017年/アメリカ/130分)


美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック<英語版[1CD]>

美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック<英語版[1CD]>

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: CD



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サスペリア [映画のこと]

子どもの頃、テレビでやっていたのをうっかり観てしまい、
もう一生と観ないと誓った映画。

『決してひとりでは見ないでください』というコピーが有名だったホラー。

当時、夜中トイレに行けなくて困って、
観た事実を消して、映画のタイトルも忘れたいくらい、もう本当に怖かった。

それでも何十年も経つと、やっぱり怖いもの見たさで。


ビビりながら観てみた結果、さすがに昔ほど恐怖は感じなかったけれど、
怖かったシーンの記憶はかなり正確で、
まっさらな子供の心に刻まれたモノって、まさに"刻まれている"のだと思った。
今じゃ先月観た映画の結末を忘れてしまうことも珍しくないのに。

それにしても、ストーリーがしっちゃかめっちゃかで驚く。
しかも、けっこう中だるみしていて、あやうく寝そうになる。
序盤に散りばめられた謎が、散らばったまま終わってしまった。

でも、怖がらせようとする演出にはニヤリとさせられる。
真っ赤な学校に、薄暗すぎる廊下。
どしゃ降りの雨は赤や緑のライトに彩られ、
雷に照らされた木の幹に、鎌を振り上げたような影が映る。
本物の幽霊が映っている、と話題になった(これも演出だそう)タクシーのシーンに、
不安定なゴブリンの音楽が繰り返し流れる。


本作の監督、ホラー映画の巨匠・ダリオ・アルジェント。
ウィキペディアによれば、ベジタリアンなんだそう。
菜食主義者がサスペリア。
大きなお世話だけど、イメージじゃないなあ。

あまりにも独特なサスペリアの世界。
そこに愛が感じられて、なんだか微笑ましかった。
(1977年/イタリア/99分)



サスペリア [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: Blu-ray



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シンデレラ(1950) [映画のこと]

4月公開予定の実写版「美女野獣」、早く観たいなあと思いつつ、
プリンセス繋がりで、1950年のディズニーアニメ「シンデレラ」を観てみた。

まず、60年以上前に作られたとは到底思えないクオリティの高さにびっくり!
こんなもの作られたら、後の作り手たちはいったい何を作ればいいんだ。
と、作り手でもないのに苦しくなってしまった。

ディズニーは好きなつもりでいたけれど、
考えてみたら、今まで観ていたのは動物ものがほとんど。
ディズニープリンセスたちは、大人っぽくて
少しとっつきにくい印象だからかもしれない。
(仲良くしてくれそうもないような感じ)
でも、シンデレラは青い瞳が美しくて、思っていたよりやさしそう。

といっても、やっぱり動物たちに目がいってしまう。
ネズミや小鳥たちが、舞踏会のドレスを作るシーンが、ほんとうにかわいらしくて。
落ちたネックレスのビーズを拾って、ネズミの細いしっぽに通すのなんて、
これぞディズニー!と拍手したくなる。
悪役のネコのルシファーすら憎めない。

人っぽさと、動物っぽさの比率が素晴らしいんだと思う。
キャラクターになる動物の動きを正確に分析して、
そこに感情をのせるというか、人間っぽい表情や動きを付けていく。

シンデレラがいじめられるシーンとのバランスをとるためなのか、
王様と大臣のやりとりがコミカルで、妖精が魔法をかけるくだりもコメディっぽい。
細かいシーンにまで手が込んでいて、どこをとっても楽しめた。

併せて2015年の実写版と、1999年の「エバー・アフター」を観てみたけど、
こちらの主人公もなかなか魅力的。
シンデレラものは、ハズレなし、かも。
(1950年/アメリカ/74分)




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