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ガープの世界 [映画のこと]

ずっと観そびれていて、
もう観そびれていることすら、忘れていた作品をやっと。


この映画には、人生の全部が詰まっていた。
そんなバカな、が起こるのが人生。
この映画ほど強烈なエピソードじゃなくても、
同じ喜や怒や哀や楽が、人生には多々あって。

そして、とんでもなくつらかったり、悲惨だったりしても、
やっぱり、ちょっと滑稽でもある。

ガープの世界.PNG

主人公のガープは「子どもは欲しいけど、夫は不要」という
母・ジェニーに大切に育てられる。
やがてガープは小説家になって家庭を持ち、
ジェニーはフェミニストたちのカリスマになっていく。

とても「今」な映画でもあるなあと思った。


「正しいこと」への思いが過ぎると、暴力へ走ってしまう。
それだけが正しくて、あとは全部間違っていると。
もとは、暴力が一番間違っていると思っていたはずなのに。

多様性をみんなが受け入れられるようになるのは素晴らしい。
でも、なんだか押しつけられているような気がしたら、観るといい作品かも。


ガープが、自分は30歳だと言うシーンがある。
演じていたロビン・ウィリアムズも、当時ちょうど30歳くらい。
亡くなってどれくらい経つかなあ(確認したら8年でした)、
いないことに慣れない俳優だなあと思う。

(1982年/アメリカ/137分)


nice!(8)  コメント(4) 
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コメント 4

青山実花

「ガープの世界」、
母親の、ガープを作った経緯がもう、
うわー、って感じでしたね^^
究極の、男の感情不要な子作り。
母親は、男の背景や、
どんな遺伝子をもっているかも関係なく、
自分の信じた子育てをする・・・
意外と、あれも有りかもしれません^^;
もう一度観てみたくなりました。

以前、「これが男女逆だったら」という内容の事を
書いた事があるんです。
暇で暇でしょうがない時にでも
見てみてくださいね。
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2019-08-12
(宣伝みたいですみません^^;)
by 青山実花 (2022-10-29 08:42) 

のらん

おぉぉ、これはまた、なつかしい〜♪
昔、アメリカの現代文学にハマってて、
もちろんジョン・アービングも読みあさってた。
この、長〜〜〜い人生話の映画化は、どうかしら、って思ってたけど
ガープの世界も、サイダーハウスルールも、いい映画になったよね♪
by のらん (2022-10-29 11:28) 

yonta

☆青山実花さん
ガープのお母さんが、子どもができた経緯を両親話したら、
卒倒してましたものね(^^;
でも、おっしゃる通りで、今なら案外共感を呼ぶというか、
アリな考え方かも、と思います。気持ちはちょっとわかるし。

「トーク・トゥ・ハー」未見なので、観てみたいと思います!
ありがとうございます(^^♪
by yonta (2022-10-30 11:24) 

yonta

☆のらんさん
ジョン・アービング、読まれてたんですね!
全部長〜〜〜くないですか??
私は、大好きな映画の原作なので「オウエンのために祈りを」の
上巻だけ買い、手を付けないまま、本棚に飾ってあります。。

最近、勝手にひとりで、ハルストレム祭りをやって、
「サイダーハウスルール」を観返した流れで、本作に気づき…(^^;
両作品、映画としてもすばらしいですよね!
by yonta (2022-10-30 11:39) 

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