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ガープの世界 [映画のこと]

ずっと観そびれていて、
もう観そびれていることすら、忘れていた作品をやっと。


この映画には、人生の全部が詰まっていた。
そんなバカな、が起こるのが人生。
この映画ほど強烈なエピソードじゃなくても、
同じ喜や怒や哀や楽が、人生には多々あって。

そして、とんでもなくつらかったり、悲惨だったりしても、
やっぱり、ちょっと滑稽でもある。

ガープの世界.PNG

主人公のガープは「子どもは欲しいけど、夫は不要」という
母・ジェニーに大切に育てられる。
やがてガープは小説家になって家庭を持ち、
ジェニーはフェミニストたちのカリスマになっていく。

とても「今」な映画でもあるなあと思った。


「正しいこと」への思いが過ぎると、暴力へ走ってしまう。
それだけが正しくて、あとは全部間違っていると。
もとは、暴力が一番間違っていると思っていたはずなのに。

多様性をみんなが受け入れられるようになるのは素晴らしい。
でも、なんだか押しつけられているような気がしたら、観るといい作品かも。


ガープが、自分は30歳だと言うシーンがある。
演じていたロビン・ウィリアムズも、当時ちょうど30歳くらい。
亡くなってどれくらい経つかなあ(確認したら8年でした)、
いないことに慣れない俳優だなあと思う。

(1982年/アメリカ/137分)


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